会長あいさつ

 宇和島の商店街を馬が荷物を曳いていたということを思い浮かべられる人が何人いるのだろうか?

 65年前迄そういう光景が見られ、薪や炭を扱っている店の同級生がいた。その頃の私、一人っ子の私は学校から帰ると両親は仕事で忙しく、かまってもらえないので、近所の家へ遊びに行き、その家のお兄ちゃんお姉ちゃん達、同年代の子と一緒によく遊ばせてもらった。
 悪さをしては一緒におじさんおばさんに怒られもした。また、色んなことも教えてもらった。一つの大きな家族の様であった。懐かしい思い出である。

 30数年住んだ宇和島を離れて思ったのは宇和島の町の人情溢れ、豊かな自然に囲まれた環境、そして歴史。宇和島の良さを思い知ったのである。
 父の持ち家であった空き店舗で「スペースゆう」を始めたのは、宇和島、そして商店街で何か出来ないか?少しでもお役に立って恩返しが出来ないものだろうか?と考えてのことである。見回した時、誰もがゆっくり休める場所があれば、との思いがあった。ここから活動が始まった。

 「スペースゆう」の“ゆう”は何を意味しているのか?
 “ゆう”の字はあなたという英語、そう、あなたが主役の場所である。
 そして漢字の“友” “優” “有” “悠” 全ての意味で“ゆう”はあると思う。誰一人そこにいてよい存在。そして夢を実現できる場所をつくりたいと願っている。少しでも自分のやりたいことが実現できる仲間が和気あいあいと交わり、赤ちゃんからお年寄りの方々、全ての障がい者も含めて、みんなで助け合っていける場でありたいと願っている。

NPO法人 スペースゆうともの会
理事長 芳之内 涼子